暗闇のなかで

筆がのってきた

なにも書いてないけれど

労働している

文章は魔術だ

自分の言葉を覚えているか

自分の名前を覚えているか

なにを書いてもいい

だからなんでもかく、なんでもかかない。

あれもこれもそれもこれも。

なんでもであってとんでもでもある。

そういうことにしておこう

便宜的解釈が許されている。

そういう場所に来たんだなというか

そういう場所にするんだなということ

自分ができることは無限にあるのだろうか?

それは昔は良い音として聞いていたが

いまはあまりそうだとは思わない

誰かのなにかになりたい

なにかになりたい

有限でりたい

IDをもちたい。

そういうよくが出てきている。